2021年1月1日金曜日

「ザ・グレート・リセット」考察

今年最初の投稿になります。
みなさま、本年もよろしくお願いいたします。


 ザ・グレート・リセットとは

今年行なわれるダボス会議(世界経済フォーラムが毎年1月に、スイス東部の保養地ダボスで開催する年次総会)のメインテーマになる予定です。

ざっくり言いますと
”現在のグローバル資本主義社会をガラガラポンして、新しい高度な管理社会で持続可能な世界にすること”になります。

現在世界は、アメリカを中心としたグローバル市場経済が行き過ぎて、環境問題、経済格差、人種差別などさまざまな問題が臨界点に達しつつあります。その問題を高度な管理者の指揮の元で解決、解消して、環境や社会的格差に配慮した持続可能な資本主義へと方向転換させていこうというのが発案の主旨のようです。
詳しくは

 グレートリセット宣言による金融市場への影響

グレートリセットにより、行き過ぎたものとその他のものとの裁定が働くのではないかと考えられます。

世の中にの物事には必ず裁定が働くものです。そこには必ず修正が起こります。金融市場もそれを逃れることができません。

株式マーケットに関しては、ここ数年勝ち続けた米国株式、特にGAFAを始めとしたナスダックが大幅な調整に見舞われる事が、かなりの確率でありえるのでしょう。
SP500指数時価総額の20%がGAFAMで占められているというのは異常なことですものね。

昨年のダボス会議で”超富裕層2153人が世界の富の60%を所有”という報告がでていました。
このように歪んでいる富の平準化が起こるのは世界全体とっては良いことです。

ただアフターグレートリセット後どういうことになるのかが未知数です。

 コロナ後は、World Economic Forumの思惑通り、格差のない世界になるのか

コロナはこれまでのいろいろノーマルが普通のことでないことを教えてくれました。

グレートリセットによる高度な管理社会によって平等社会が達成に向かって進むかと言うと、答えはノーということになるでしょう。

これはグレートリセットの内容が壮大すぎると予想されるからです。
人類が進むべき方向性は示すことができると思いますが、時間がかかるということ。

すぐじゃなくてもいいから、「いいあんばいな平等な世界になってほしい」と個人的には思います。

でも結局なにも起こらないような気もします。というのはSDGSを始め、既に目指すべき世界のあり方は掲げられています。それが今どれくらい達成されているかは疑問ですし。

グレートリセットは具体的な内容に関しては未だに公表されていませんが、少なくとも、それによって”ジョージオーウェルの「1984」の世界”が来ないことだけは切望します。

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