2022年6月12日日曜日

円安、インフレを待ち望んでいた日本政府


円が急激に下落しています。
昨今インフレというキーワードが氾濫し、一昔前のデフレ日本が嘘のようですね。
輸出企業には有利だと一般的には言われますが、影響は免れないです。
いわゆるステルスインフレではない本物のインフレ時代が遂にやってきました。

国から見たモノの値上がりがもたらすインフレ効果

インフレは政府から見れば実は数々の効果が期待できます。

・通貨価値を下げることができる
・対外資産の残高が増える
・税の増収
・輸入企業のリストラクチャリング
・生産拠点の国内回帰、誘致
・将来借金返済の価値の目減り
・モノの値上がりにより代替イノベーション

などです。

国民に膨大な借金を抱えている現政府でもっとも重要なのが、将来借金返済の価値の目減り効果です。
実はアベノミクスもインフレを起こして借金の棒引きをすることが一番の目的だった可能性が高いです。

出所:ピクテ投信投資顧問

2%でこれだけ減らせるのですから、それ以上のインフレ率が続くともっと簡単に国の借金は返せちゃうんです。
逆複利効果が効くんですね。複利は最大の発明などとよく言ったものです。

お上は昔から庶民のことなど考えていない

「円安でAPPLE製品はもう買えない。どうしてくれるんだー。政府は何をしているだ、けしからん!」などと叫んでもどうしようもありません。

日本は自由主義の国ですが、見えないヒエラルキーが確実に存在しております。
それは太古の時代から延々と存在しており、今後もなくなることはないでしょう。

国も一つの組織と考えれば当然のこと。
ピラミッドがあって組織全体が回ればそれで良いのです。

ロシアや中国のような専制主義国家でないだけマシなんですね。
私たちは国に頼らないで、自分たちでしっかりインフレなどの諸問題に対策をとっていくことがこれまでも今後も必要です。

具体的には安定的に複利効果の効く”長期世界分散投資”など、できることからやっていきましょう。

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