2020年10月2日金曜日

資産運用におけるリスクとリターンについて


東証システム障害発生、終日売買停止ですか。さすがデジタル後進国日本ですね。先日も述べましたが、日本全体を被うリスク管理のあまさの象徴的なできごとですね。
本日の取引が無事滞りなく進みますように。

さて、今日はあらためて”資産運用におけるリスクとリターン”について考えてみたいと思います。

 投資におけるリスクとは

一般的にリスクというと起こってほしくないことが発生する可能性のような使われ方をしますが、投資の世界ではリターンのブレの大きさを示します。
「株はリスクが高い」などとよく使われますが、それは良くも悪くも基準価格の上下に振れる幅が大きいことを言うんです。

 投資におけるリターンとは

リターンにはインカムリターンとキャピタルゲインの2種類あります。
1.インカムリターン(インカムゲイン)
・株式の配当
・預金の利子など
・債券の利子
2.キャピタルリターン(キャピタルゲイン)
・株式や債券の値上がりによる利益

上記の2つを合わせたものがトータルリターンになります。
最終的なトータルリターンを決めるのは、費用(信託報酬など)が非常に重要になってきますね。
インデックス投資家さんたちが口酸っぱく信託報酬にこだわるのにはここが肝になっています。

 分散投資は長期的にリスクリターン比を高める

近年のアセットクラスは相関性が高くなり、買われるときは全ての資産クラスが買われ、売られる時は全て売られる傾向にあります。いわゆるリスクオン・オフです。

投資は長期的に資産形成をしていくのが基本になります。
資産クラスを分散させて、資産どうしの値動きの連動性を示す相関係数をを参考にポートフォリを組成するのが安定的な運用成果を出せると思われます。

 GPIFのポートフォリオはすこぶる効率的運用してくれている

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は国内債券、国内株式、海外債券、海外株式を概ね等分散それぞれ25%ずつになるように運用することを宣言しています。
マスコミなどが”国民の年金をそんなリスクの高い運用にするのはもってのほか”というような報道をよくしています。
でも詳しく調べてみると、彼ら(GPIF)はノーベル経済学賞の現代ポートフォリオ理論に基づいて運用を行っているものと思われます。(一部アクテイブ運用も開始していますが...)

 GPIFのアセットアロケーション分析

GPIFのHPを参考にした最近の資産クラスの相関係数とリスクリターン数値表
相関係数リスクとリターン
資産クラス国内債券国内株式先進国債券先進国株式期待リターンリスク
国内債券1---1.30%4.00%
国内株式-0.161--5.25%25%
先進国債券0.290.061-3.50%12.25%
先進国株式-0.110.640.5818.00%26%
計算結果4.31%12.97%

GPIFの目標アセットアロケーション

GPIFの目標アセットアロケーションの効率的フロンティア曲線

GPIFの目標アセットアロケーションで「月1万円づつ投資した場合」の運用結果の予想

期待リターン:4.31% リスク:12.97%
元本:4万円 総投資額:1万円 期間:30年
(期待値:737.0 標準偏差:359.9 中央値:662.3 最頻値:534.8)


(※GPIF投資信託ガイドを利用させていただきまとめました。ありがとうございます)

 GPIFのポートフォリオは資産運用の優等生

分散投資の効用が薄れてきている近年ですが、それでも株式などのリスクの高い資産クラスに全ての資産を投資しているとリバランスができなくなり、ショックによるおいしい場面を逃してしまうことなります。
その辺りも勘案したGPIFアセットアロケーションは、統計的にも絶妙な配分になっているようです。

皆さんも一度GPIFのホームページを訪れてみてください。長期的な資産運用の解がそこには溢れています。
おっと、投資は自己責任で。

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