2020年5月26日火曜日

リスクとリターンは諸刃の剣

「バフェットがSP500に負けた」なんて話題になっていますが、まあそんな時期もありますよね。ほんと”升ごみ”は短期でしかものを見ず、目立てばなんでもいいのですから困ります。

今日はリスクとリターンの話です。


運用の世界ではリスクというのは、「振れ幅の大きさのこと」を言います。
ボラティリティの大きさと言い換えてもいいかもしれません。
通常、株式は債券より振れ幅が大きくので”リスクプレミアム(割増価格)”が発生します。(プレミアムって語感、なんとなくかっこいいですね。余談ですが...)

例えば、
最近のリスクの高い原油相場の戻りは、リスクをとったものだけが獲得できたリターンでありますね。
また、ビットコインをはじめとする仮想通貨コインもリスクが非常に高いですが、2017年後半の猛烈なリターンを生みました。その後暴落しましたが...
もっとも商品や仮想通貨が長期運用に向くかどうかは未知数ですが、ここではリスクリターンの例えとして使わさせていただきました。

バフェットもリスクの高い運用をしており(集中投資による)、素晴らしいリターンを獲得してきました。でも短期的な見方ではその法則が成り立たない時期もあるのです。バフェットが市場平均に勝てない時期があるように、リスクプレミアムが働かない不思議の現象も起こります。

マーケットは人間が動かしているものなので、人間と同じで素直な時とそうでない時があるように、マーケットもご機嫌により感情のように揺れ動いたりします。
マーケットに居続ける限り、振れ幅の大きいベアマーケットや暴落などのリスクを受け入れなければならないのですが、市場に居続ける許容度の大きさが大事なのかもしれません。

個別株投資による高いリターンを期待するのもある意味合理的な行動ですし、インデクスファンドによる市場任せの運用も合理的行動です。
各自に合ったリスクとリターン許容度を把握して、適切にものごとを判断してこなしていくことが非常に重要ですね。これは投資以外のことも全く同じだと思います。
バフェットのニュースを見てそんなことを感じました。

コロナというある意味リスクの高い現象が起こっていますが、その先には大きなリターンが待っていると私は思います。

0 comments:

コメントを投稿