2021年5月31日月曜日

通貨価値を知る



もう5月も終わりますね。また暑い夏がやってきます。

知らないうちにドル円が110円近くまで安くなってきています。
外貨資産が棚ぼた的に増えてうれしいですが、なんとなく最近の円安は気持ちが悪い気がしています。

長らく続いてきた”リスク回避の円高”ではなく、”リスク回避のドル高円安”になっているからです。為替の世界は深遠なもので不可解な動きをすることが多いようですが。

通貨のレートは短期的にはテクニカルによるところが大きいと思いますが、最終的には購買力平価に収斂するというのが通説。私もこの論は正しいと考えます。

購買力平価をマックのビックマックの値段を使って比べている”ビックマック指数”も参考になりますね。

ビックマック指数で通貨の割高割安を知る

直近(2021年1月)のビッグマック指数ランキングを見てみます。


イギリスの週刊新聞エコノミストのWEBサイトから抜粋させていただきました。

レートの更新が1月と7月の年2回のようです。2021年1月の為替レートを元にした統計ですので対米ドルで104円前後だったでしょうか。今はその頃より円は安くなっていますね。

北欧3国がのみが米ドルに対して割高な?値段になっています。
さすが世界の幸福立国群だなとふと思いました。こんなところでも、ある意味価値の高い国として評価されているのでしょうかね。幸福度って大事かも...


ドル円はこれから円高になる?それとも...

ビックマック指数では円はドルに対して35%前後割安で推移しています。
今後円はどこかで円高に向かうのでしょうか。それともさらに円安が進むのでしょうか。

国際的な取引では通貨の価値を一律に計ることはできないと思いますが、現在の円は少なくとも高くはないですね。日本の将来を織り込んだ値段になっているのかもしれません。

円が安くなるということは輸入品が高くなり物価に影響してきます。インフレの原因にもなりうるでしょう。しかも現在、国際商品価格は暴騰しています。

デフレの国日本?はインフレに向かうのか、それはなんとも言えませんが、少なくともインフレになる要素は整いつつあります。(私は日本は今までもデフレでなくインフレになっていた考えます)

通貨価値の毀損に備える

かつて日本はデノミを行なった歴史があります。1946年に通貨切り下げが執行されていますから、ほんの75年ほど前の話です。

突然ある日から「100円が1円にしますのでよろしく」ということです。しかも当時は預金していたお金も少ししか引き出せなかったようです。
いやなんとも恐ろしいですが、国会で決まれば現在でもぜんぜんありえない話ではないのです。

デノミが起きるかどうかは別にして、われわれ一般人がインフレに対して備えることは必携です。ここ数十年、世界中でデフレだったのは日本だけでした。それは世界の非常識であります。そんなことが今後も続くことは思えないですね。

インフレに対して私達ができることは特にインフレに弱い資産である現金以外に資産を振り向けインフレヘッジしていくことですね。
コロナ後の世界を見据え、自分の資産配分を見直す時期に来ているのかもしれません。
ゴールドの資産配分を増やしますかね...

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