2022年7月9日土曜日

物価連動国債ファンド少し調べてみました


インフレが叫ばれる今日この頃ですが、日本ではまだまだデフレ脳に支配されていますので、お金の価値が下がっていく実感が得られにくいです。
でも米国をはじめ世界的に強インフレが起こっています。ランチが5千円なんてことになっている記事も見かけます。(ほんとかなー)

インフレに強いと言われる資産である株式ですが、目先大幅調整をして今後どうなるか不安ですね。
今回は物価対策としてのマイルドな投資商品?を探ってみました。

物価連動国債とは

物価連動国債を簡単にまとめると、「全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)いわゆるCPIの動きに応じて、元金額や利払い額が増減する国債」のことです。

この国債は仕組みが複雑でかつ10年満期受取が原則のため現物は実質販売してるところはないようです。

下記サイトに特性がわかりやすく説明されていますので参考にしてください。

国内物価連動国債ファンド

SBI証券で販売されている国内物価連動ファンドは下記になります。

ファンド名(信託報酬)設定歴 純資産額(2022/06/21現在)

・emaxis国内物価連動国債インデックス(0.44%以内) 2014/11 5,378百万円
・東京海上セレクション・物価連動国債(0.275%) 2004/11 2,188百万円
・MHAM物価連動国債ファンド(0.66%以内) 2004/06 20,235百万円
・大和日本物価連動国債ファンド(0.649%以内) 2013/09 6,333百万円(償還日あり)

いずれも純資産額は少ないですね。あと、大和日本物価連動国債ファンドは償還日が設定されていますので注意が必要です。その他は無期限。

意外に本数ある?もんですね。でもデフレ日本ではやはり超マイナーな感があります。
今後日本もインフレが常態化した時人気化するかは疑問ですが、一投資商品として頭に入れておきます。

海外物価連動ファンド

海外の物価に連動するファンドも探しましたが、ほとんどなくSBI証券でも取り扱いがないようです。
海外ETFではティッカー・コードTIPという米国物価連動国債に投資するETFが有名です。
信託報酬も0.19%と安く、もし海外インフレ連動商品はこれ一択ですね。

TIPとBLV(バンガード米国長期国債ETF)の値動き比較

CPIとは連動してなさそうですが。。

物価連動ファンドはインフレ対策として買いか?

今回インフレ対策として物価連動ファンドを調べましたが、正直な感想は物価連動国債自体の仕組みが複雑であることが引っ掛かりました。
複雑な商品は売り手に有利にできているという格言があります。
また、値動きもわかりにくい動きをしています。
物価連動国債も国債であることに変わりなく、債券が売られる場面では価格が下落する特性を持っているようです。

インフレ対策として買いかと言われれば「難しい」という答えですね。
もっと素直にインフレ率と連動する商品があれば投資対象になるのですが、そんな都合のいい商品は残念ながらありません。

以上物価連動関連投資商品についてのつたないレポートでした。

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