2021年2月21日日曜日

リタイア後の資産の取り崩し方


リタイアすると年金を受け取る時期まで基本的には無収入になります。
築いてきた資産で食いつなぐことができない場合、自分の力で収入を稼げる人は別にして、アルバイトか派遣社員になって生活費を稼ぐことになります。
出来るだけ働かずに平穏な人生を送りたいと思う私のような人は、やはり「不労所得」を持つことが必須になりますね。

今日は資産の寿命について考えます。

よく言われる4%ルール資産取り崩し法

まずは言葉の意味から

「4%ルール」とは、退職時における保有資産の4%を毎年引き出す方法です。このルールに乗っ取りリタイア資産管理運用すれば一生安泰になりますという理論。

考えれば当然なんです。それなりの資産があれば、4%取り崩しながら同じ率で運用していくと仮定しているのですから、ほぼ資産は減りようがないんです。

まあ4%がくせものなんですが、仮に年間支出額が200万円だった場合、リタイア時に5千万円の資産が必要になります。
仮に年間支出額が120万円なら3000万円で済むことになります。大人ひとり、月10万円で生活をやり繰りするのって、今の日本なら十分可能ではないでしょうか。(日本は低所得者にけっこう優しい国です)

取り崩すのは簡単ですが、4%の資産運用はけっこうハードルが高いと思います。
俗に言う株式のリターンは長期的には6%前後ありましたが、未来は誰にもわかりません。
今後は低い目に見積もるのが妥当なのではと私は考えます。

となるとGPIFがここ20年でおおよそ3%のリターンで年金を運用してくれています。それをお手本にすると、おおよそ3%くらいが妥当な数字ではないでしょうか。

死ぬ時に資産0にしたい場合は4%ルールにこだわらなくていい

何歳で死ぬかは誰にもわかりませんが、おおよそ人生100年時代ですから100歳で死ぬと仮定すれば計算できるのではないでしょうか。

50歳でリタイアすれば50年で保有資産を運用しながら取崩していく。当然保有資産が多ければ多いほど取崩し方の自由度が高まります。

私は思うに人間80歳にもなれば、認知症や大病にでもならない限り、元気で活発な時に比べお金を消費すること自体限りなく少なくなると思います。
日本人の健康寿命の平均が72,3歳くらいですから、そこまでに重点的にお金を消費してQOLを高めた人生を謳歌するのもありかなと思います。

お金を使うことがQOLを高めるかは人それぞれですが、少なくとも自由に何でも出来る度は高まるはずです。
4%ルールにこだわらず、資産の状況をみて取崩し額を決めていけばいいというのが私のリタイア資産取崩しルールになります。

話は飛躍しますが、健康こそが最大の資産

お金はもちろん大事ですが、健康なくしてお金がいくらあっても何の価値もありません。
日々健康であることを感謝して、体力の維持に努めていく。

そしてお金にこだわらず、自分にとって幸せに思える時間を多く作っていけるようにする。そのためにできるだけ健康な状態で生き延びていくことが、別の意味最高の資産の取崩し方ではないかと思います。

★参考資料<資産取り崩しが成功する確率の統計1926~2017年>
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