このおとり広告も行動経済学を利用したマーケティングの一つ。
行動経済学とは?
「人は誰しも損をしない合理的な行動をとる」というのが従来の経済学の基本です。
でもそうとは限らないのが人間ですね。その行動を研究するのが行動経済学なんです。
経済学と心理学、どちらかといえば心理学に基づいた行動が経済合理的などうかを探っていく学問と言えば理解しやすいのかな。
行動経済学(行動ファイナンス)の代表例
・アンカリング効果
一般にバーゲンセールなどによる消費心理を利用したマーケティング手法
株式投資では高値覚えや安値覚えに当たります。高値1000円の銘柄が500円になっていたらお買い得と言わんばかりに買ってしまう行動。バリュートラップと同じになりますかね。(私)
・利用可能性ヒューリスティック
身近なものやわかりやすいものは、起きる確率が高くなると勘違いすること
テーマ型投信や話題になっている個別株式をつい買ってしまう行動なんかですかね。(私)
特にテーマ型投信はすでに割高になっているケースが多く、設定運用会社が利益確定の好機として販売してるような...
・情報負荷による思考停止と後悔回避
人間あまりにもたくさんの情報を浴びるとどうでも良くなってきますね。そして誰かに相談して決断を仰ぐようになります。
個別株投資や投資信託を選ぶ場合に誰かに決めてもらいたくなるといったケースがあります。(私)
・プロスペクト理論(損失回避性)
長期投資を標榜する投資家なのに、毎日・毎月の価格変化を気にする。(私)
投資をしていると利益が出たらすぐに利益確定がしたくなる心理や行動が当てはまりますね。短期売買は大きな儲けを逃してしまうことになります。(私)
・自信過剰
あなたは平均以上の能力を持ったファンドマネージャーですか? →50%を大きく超える人が Yes と回答します。(私)
・おとり効果
スシローで話題になっていますが、よく例えられるのが商品に松竹梅を設けて真ん中の竹を買わせようとするような事例です。アンカーリング効果と似ていますね。
株式の板情報でおとり注文がよく出されていますね。気をつけましょう。
上げた事例のほとんどで自分がやりがちなことでありました。
その他たくさんの事例があり、知れば知るほど人は非合理的に行動していることがわかります。
投資こそ人の特性を知って経済合理的な観点を持つ必要がある
投資行動も特別なものではなく、現実の商売と同じで売り買いが発生しています。
株式市場をマーケットと呼びますし、なんら変わりないのです。
人間の心理に潜む罠にハマらないように、行動経済学(行動ファイナンス)をよく知ることで合理的な行動をしたいものです。(自戒をこめて)
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