優待株投資という言葉が当たり前のように使われるのは日本だけでしょう。
と言いますのも世界的にはイレギュラーな制度なんですね。
先日オリックスが株主優待の廃止を決定しました。今後廃止が時代の流れかもしれません。
株主優待はアンフェアな制度
会社法109条に株主平等の原則があります。
株主としての資格に基づく法律関係については、その有する株式の数に応じて平等の取扱いを受けるべきであるという原則
またコーポレートガバナンスの観点からも同様の議論を呼んでいます。
保有株数によって貰える恩恵が違うのは確かに平等の原則に反しています。
この原則をどこまで厳密に解釈するかで捉え方が変わってきます。
海外には優待制度はないのか
海外の企業でも株主優待を実施しているところもあります。
ただ基本的に配当で株主に還元しています。
優待があってもデリバリーの関係で日本の株主は恩恵を受けられないようです。
そういう意味で実質海外の株式には優待制度はないと考えて良いでしょう。
個人的に株主優待は大歓迎
個人的には優待銘柄を保有しています。
完全に優待目的で投資しているわけではありませんが、結果的に優待のある株式を保有しているという感じかな。
企業を調べる糸口として優待を実施していることを条件にすることもあります。
優待を実施している企業には財務体質や業績が良く、また連続増配をしている企業もあります。優待を実施できるほど財務に余裕のある会社が多いんです。
あと何と言っても優待は、”株主であることを実感できる一つのイベント”といって良いでしょう。
配当という現金では得られない喜びがあります。
日本の株主文化としての優待は残って欲しい
原則を忠実に守るなら株主優待制度は全廃すべきでしょうね。
ただ日本人の気質として白黒はっきりさせない文化があり、今後の動向に注目したいです。
個人的には日本の株主文化として株主優待は残って欲しいと思いでいっぱいです。
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