2022年5月25日水曜日

あえてインデックス投資の弱点を考える


株クラ界隈ではインデックス投資が万能のように言われている今日この頃ですが、インデックス投資に死角はないのか自分なりに考えてみました。

私が思ったインデックス投資のウィークポイント

・元本保証がない

価格変動商品ですので当たり前ですね。

・退屈すぎる

証券会社の口座に一括投資するか、毎月等金額を積み立て設定するだけで投資行為は完結します。投資しているのを忘れてしまうくらいですね(まあそれが一番賢いのですが…)

・運用成績が市場平均しか取れない

市場平均に投資しているので当然です。でもこの世界で平均を取るのは難しいですね。

・割高なものが買われすぎる(特定企業の保有割合が多くなりすぎる)

機械的に資金が個別株に流入しますので、保有割合の高い銘柄に多くの資金が入り割高になる傾向がある。

・ブーム(バブル)が発生する

昨今のインデックスファンドへの資金流入がブームかどうかはわかりませんが、人間の心理からするとブームはバブルと同じで起こります。

・先物相場に左右されやすい

近年先物の指数が現物に大きな影響を与えていますね。価格の変動幅も大きくなってリスクが高くなっています。

・逆稲妻が輝く時に遭遇する

今現在起こっているインフレ・テーパリングショックのように繰り返しショックが起こり、相場が大きく下落します。

・短期で大きな利益が狙えない

インデックスのリターンは長期で年率6%程度ですので、一年で資産は2倍3倍には増えません。テンバーガーのようないわゆる”夢の投資”には巡り会えない。

・初心者向きよりどちらかといえば上級者向きである

投資初心者は投資元本が20%も減ると、もう二度と投資などしないと考えるでしょうね。
ところが長年投資をしている人は相場の下落時、むしろ喜んでリバランス投資を実行します。

インデックスに勝る方法はあるのか

結論からいえばやっぱりインデックス投資に勝る方法はないですね。
でも人はアルファを求めたがる生き物。そこで何点か候補を挙げてみました。

・アクティブファンドに投資する

市場平均に勝てるファンドは長期になるほど少なくなります。でも勝てるファンドもあることはあるのです。ただ勝てるファンドを事前に選択するのがほぼ不可能。

・自分で小型割安成長株に投資する

時価総額サイズが小型で指標的に割安感のあり、かつ成長している企業に投資すると市場平均に勝てる可能性があるかも知れません。しかし個別株はメンテナンスが必要で、買い時売り時を考える必要が出てきます。時間費用対効果が合いにくい。

・インデックス連動型レバレッジファンドに投資する

昨年はレバナスが大流行りとなり騰落ランキングの上位を独占しました。それが今年はどうでしょう。目も当てられない状況になっています。レバレッジファンドが償還しなければ長期的には報われるかも知れませんが、繰り上げ償還で強制退場の可能性もあり難しいですね。

・バークシャー・ハサウェイに投資する

投資の神様ウォーレンバフェットの会社に投資する。
この方法が唯一市場平均に勝てる再現性が高い方法かも知れません。
しかし、オバマの賢人バフェットも91歳越え、パートナーであるチャーリーマンガーは98歳。今後バークシャーがどのようになるのかわからないのが難点ですね。

インデックスファンドは投資の最適解?!

投資のプロと言われる人々のほとんどが市場平均であるインデックスファンドの成績に劣後する厳しい世界です。
逆に言うとインデックスファンドはほとんど手間がかからないのにプロと同じ成績か、それに勝る結果を残すことができる素晴らしい商品だと言うことを再認識した次第です。

不確定要素が多い昨今でマーケットが荒れ模様ですが、じっくり構えてインデックスファンドを旗艦にしたポートフォリオを継続していこうと思います。

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