2020年5月13日水曜日

政府系ファンド(SWF)の動向

今日は年金基金の話。


ブルームバーグの記事から
❝ ノルウェー、政府系ファンドから4兆円引き出しへ-従来最多の4倍 ❝
ノルウェーは政府系ファンド(SWF)から3820億クローナ(約4兆円)を引き出す計画だ。 世界最大の同SWFは、現金調達のため過去最大規模の資産売却を迫られる。新型コロナウイルス感染症(COVID19)と原油相場急落という二重の危機で、西欧最大の原油輸出国であるノルウェーが第2次世界大戦後で最も深刻な景気低迷に陥っていることが浮き彫りになった。
政府系ファンド(SWF)で世界最大なのが、なんと日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)なんだそうです。運用額は2019年現在169兆円にものぼります。
2番目が今回ニュースに出たノルウェー政府年金基金(GPF)で、120兆程度のようです。

金額があまりにも大きすぎるので想像できませんね。
言い換えると相応のお金のパワーが世界中のマーケットを動かしているということ。

昨年末のノルウェー政府年金基金のポートフォリオはこんな感じです。

ウェルスナビHPより

ノルウェー政府年金基金は世界中の株式にも投資しており、日本企業の多くの会社の大株主になっています。
インデックスファンド中心かと思いきや、けっこうな銘柄選択を行い投資しているアクティブファンドの色合いが強そうです。
(もっと詳しく知りたい方はNBIMのHPをご覧ください)

今回4兆円のファンド資金の売却が予想されますが、7割が株式になっていますので配分的に3兆円弱の株式の売り圧力になりますね。
各国の財政状況次第では次々と政府系ファンドを通じての資金工面が促される可能性がありますね。
これをピンチと捉えるか、チャンスと捉えるか、各自の状況次第ですね。

私はというと、資産ポートフォリオの配分を見直しリバランスのみを考える程度になる予定です。各国政府年金基金の動向をしれっと頭の片隅に入れておく程度かな。

はやくぅこいこい、アフター感染症の世の中!

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