以前楠木新著の「定年後」を読んで、サラリーマンである自分の近未来を垣間見ることが出来きた良い機会を与えてくれました。
リモートワークで自宅で仕事をする?ことが増える今、いわゆる定年後に近いようなことを体験しているのではないかと考えました。
定年後の起こることをざっくり言うと3つの喪失が起こりえます。
1.安定収入の喪失(人的資本)2.居場所・人間関係の喪失(社会資本)
3.貯蓄の喪失(金融資本)
おや、これってどこかで...。そうです、橘玲さんの「幸福の資本論」に出てくる3つの資本のことです。
安定収入の喪失
リモートワークは一見通勤がなくなり、何か会社から解放されたように思いますが、実は完全実力主義化につながっていく働き方になります。日本ではすぐにそうはならないと思いますが、おそらく成果主義は加速度的に進むと思われます。
ということは金融資本が人により格差が生まれ安定収入の喪失につながります。
居場所の喪失
オフィスには自分の席があり、そこで良くも悪くも確保された定位置がありました。
自宅で仕事をすることによりそれがなくなり、完全にとは言いませんが行くところ自体がなくなってします。
人間関係の喪失
なんだかんだ言っても会社に出勤して組織に属していたからこそできた人間関係が、日々の喜怒哀楽を創出していたことが多いと思います。それもなくなります。
前出「定年後」に一番大切なことは仕事でも、お金でもなく、人との関係をどう構築するかということが強調されています。定年(人によってはもっと以前から)はいわば会社からお払い箱の烙印を押された状態になり、パーソナリティを再構築する必要性に迫られます。このあたりがいわゆる自営業の方と勤め人との大きな違いですね。
私はこの3つの喪失は、自分のビジネスを構築することで解決できることも多いのではと思います。会社に雇われるというのではなく、いわばフリーランス的な感覚で会社と契約しているというつもりで仕事をすれば、いつどこで誰といても喪失することのない関係力が築けるような気がします。(まあなかなか難しいことですが...)
「定年」ついて少し考えてみました。皆さんは今年のGW、何をしておられますか?
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