2020年5月1日金曜日

持たざるリスクと稲妻の輝く瞬間

ひきこもり生活に少し厭きて、つくづく人間は動くことを基本とした生き物であるなと思います。
マーケットの方は少々一服というところですかね。

今日は持たざるリスクの話。

マーケットは敗者のゲームでいう”稲妻の輝くとき”が、今まさに光り輝いている真っ最中という感じですね。そこで過去マーケットが輝いている時を逃したときのパフォーマンスの違いを調べてみました。

(2020.3.25 日経新聞記事抜粋)
私の好きなマーケット作家?である田村正之先生がまとめてくれていました。田村先生、本当にありがとうと言いたいです。

右記図で見ますと上昇率の高かった順の10個の月にとうししていなかったら過去30年間で全世界株式は1.5倍にしかなっていません。バイアンドホールドを決めていた投資家は5倍近い資産の増加になっていたんです。

これって投資のことなんか忘れて、そういえば30年前MSCIワールドに投資していることを思い出し、蓋を開けてみれば5倍になっていたということです。
(注意しておきたいのはあくまでも対象が世界株であるということです。日本株に関しては未だに高値から半分程度で推移しているということ)

1ヶ月前までは持つリスクを感じていたというのは皮肉なことですね。
昨今なんでもミニマムがはやりですが、こと資産運用に関しては世界株式を持たないことは非常にリスクの高い行動になります。

ミスターマーケットは人間に例えられることが多いですが、稲妻の輝く瞬間と持たざるリスク、そこには人間の葛藤がミスターマーケットを動かす要因であると強く感じます。
それを強く物語っている言葉があります。

「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」というアメリカの著名投資家ジョン・テンプルトンの言葉です。
米国マネーマスターたちの言葉には歴史の重みがありますね。

とにもかくにもアフターコロナの世界が嵐の後の快晴のように、心地よい世の中が来ると信じましょう。

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